白髪染めを続けていると、縮毛矯正が効きにくくなる?

結論から言います。

効きにくくなること、あります。

ただし、理由が違います。

薬が弱いから効かない、ではありません。

かける場所そのものが減っているから、なんです。

そしてもうひとつ。

「じゃあ強い薬でかければいいのでは?」

これが一番まずい。

順番にいきますね。

目次

「効かない」って、実は何が起きてる?

お客様から「私、縮毛矯正が効かないんです」と言われるとき。

聞いていくと、だいたいこの3つに分かれます。

  • かけても、思ったところまで伸びきらない
  • かかったのに、いつもより早くクセが戻る
  • 根元は伸びているのに、中間から毛先だけ伸びにくい

言い方はどれも「効かない」なんですが、髪の中で起きていることは同じです。

なぜ効きにくくなるのか

縮毛矯正というのは、髪の中にある「S-S結合」という結びつきを薬で一度切って、形を変えて、またつなぎ直す技術です。

厳密に言うと還元と酸化なんですが、そこはいったん置いておきます。

大事なのはここ。

切る場所、つなぎ直す場所がないと、成立しません。

さて、白髪染めをされている世代の髪。

これはもう言いにくいですがエイジング毛です。

年齢とともに、水分も脂質もたんぱく質もほんのり減ってきている。

髪の体力が落ちている状態ですね。

そこに白髪染めを繰り返すとどうなるか。

内部のたんぱく質が流出して、外側も荒れていきます。

もともと体力が落ちている髪に、さらに負担を重ねているわけです。

白髪染めだけが悪者、ではありません。

エイジング+繰り返し。

この掛け算です。

こうなると、S-S結合そのものが減ります。

かける場所が減っている。

だから伸びきらないようないまいちな仕上がりになることもある。

弱い薬を使っているから伸びない、だけではないんです。

かけられる髪と、かけない方がいい髪の線引きについては白髪染めのあと縮毛矯正はできますか?でも書いています。

自分の髪が今どっちなのか、家でも確認してみてください

注意レベル。

  • 乾いている時、ボワボワしている
  • 触るとジャリっとする
  • 濡らした瞬間、すぐ水を吸ってテロっとなる

まだ安心なレベル。

  • まだ弾力がある
  • ツルッとしている
  • 濡らしても水をある程度弾く感じがする

濡らした瞬間が一番分かりやすいです

I’Mでも、それと同じところなどを見ています。

それでも無理にかけたら、どうなる?

つなぎ直す場所が足りない髪にかけたらどうなるか。

ダメージだけが進んで、思うようにつるっと伸びない。

仮にその日伸びたとしても、クセ戻りが早い。

かけた分の負担だけが残る。

悲しいですよね・・・

じゃあ強い薬でかければいい?

逆です。

ここ、さっきまでの話とは別の土俵になります。

白髪染めを繰り返してきた髪は、ダメージ毛です。

ダメージ毛って、アルカリなんかの反応がとにかく早いんです。

想定より早く薬が進む。

で、ダメージになる。

効きにくいのと、反応が早いのは、本来まったく別の話です。

でも施術のときは、この2つが同じ髪に同時に乗ってきます。

やっかいなのはここ。

効きを補うつもりで強い薬を選ぶと、伸びる前にダメージが先に来ます。

正直に言うと、この髪に何を使って、どこで止めるか。

そこが施術そのものより大事だったりします。

この見極めを外したときに起きるのが、いわゆるビビり毛です。くわしくは白髪に縮毛矯正をかけるとチリチリになるのはなぜ?に書きました。

少しクセを残すのが正解のこともあります

伸ばしきろうとして髪を傷めるくらいなら。

少しクセが残るくらいで止める。

これが正解のケース、けっこうあります。

見え方でもそうです。

白髪染めを続けている年代の髪は、ボリュームも落ちてきていることが多い。

そこをぺたっとツヤツヤにしすぎると、かえって不自然に見えるんです。

まっすぐにするのが目的ではないので。

「縮毛矯正はまっすぐになればなるほど良い」

この考えは、一度捨てていただいていいと思っております。

傷めずに綺麗に伸ばせる、それに越したことはないんですけどね。

美容師に伝えてほしいこと

最後に。

これは他のお店に行かれるときでも使えます。

今までの髪の履歴が分かると、薬の選び方が変わるんです。

  • カラーの頻度(何ヶ月に一度か)
  • ホームカラーか、サロンでのカラーか
  • リタッチだけか、毎回全体を染めているか
  • ヘアアイロンを使うか
  • ドライヤーで乾かしているか

この5つ。

ホームカラーかどうか。そしてリタッチか全体か

ここで髪の状態はまるっきり変わります。

「何回も染めてるので傷んでると思います」

これだと、正直こちらは判断できません。。。

なるべくこちらで診断はします。

上の5つを具体的に教えていただけると、さらにお互いの共有が増えるので安心材料になりますね。

ぜひ一度ご相談くださいませ。

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白髪染めと縮毛矯正を長く続けている髪は、履歴が一人ひとり違います。美容室I’Mでは、カウンセリングで髪の状態を確認したうえで、できること・できないことをお伝えしています。かけるかどうか迷っている段階でのご相談だけでも構いません。

この記事を書いた人:伊藤

美容室I’M(草加市栄町)オーナースタイリスト。2018〜2023年、美髪ケアの講師として全国でセミナーを担当。業界誌「ネクストリーダー」「ビューティーギャラリー」掲載。オリジナル商材を開発し、メーカーとして全国の美容室に卸しています。

美容室I’M(草加市栄町/東武スカイツリーライン 獨協大学前駅 東口 徒歩3分)
完全予約制

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