「縮毛矯正のあと、白髪染めまでどのくらい空ければいいですか」。これもカウンセリングでよく聞かれます。結論から書きます。
縮毛矯正から白髪染めまで、どのくらい期間を空けるべきですか?
日数で言えば、10日前後。できれば2週間です。
ただ、私が実際に数えているのは日数ではありません。その間に、髪をちゃんと洗って乾かすことを何回したかです。
なぜ日数ではなく、洗って乾かした回数なのですか?
縮毛矯正のあとの髪には、毛髪の内部に残りやすいもの──髪にとってあまりよくないと言われているもの──が残っています。それを髪から出しきってからカラーをしたい、という考え方です。
出ていくきっかけになるのが、洗って乾かすことです。ですので、日数が経っていても洗っていなければ、その日数は数えていません。極端な話、2〜3日に1回しかお風呂に入らない生活であれば、2週間経っていても回数としては足りていないことになります。
逆に、毎日きちんと洗って乾かしている方であれば、10日前後で足りることが多いです。
「10日」「2週間」という数字だけが独り歩きしやすいのですが、見ているのは日数そのものではありません。
縮毛矯正をかけた髪に、白髪染めはできますか?
多くの場合、できます。矯正毛だからカラーができない、ということはありません。
ただし、次の場合はリタッチ(根元だけを染めること)だけをおすすめしています。
- ビビり毛になっている髪
- ダメージがかなり進んでいる髪
- ホームカラーでムラになっている髪
カラーでダメージが加速してしまうことがあるためです。ムラになっている髪も、あまりいじらない方がいい状態です。
そして、期間が空いていても「今日は染めない方がいい」とお伝えすることがあります。
- 全体的に明るくしたいとき
- 繊細な色味を選びたいとき
- 髪が細いとき、ダメージレベルが強いとき
- ホームカラーをされているとき
もうひとつ、矯正毛には傾向があります。色味が入り込みやすく、沈んで入りやすい。思ったより暗く出やすい、ということです。最近は、そこを解消すると謳う成分を配合した矯正剤や処理剤もありますが、気をつけるに越したことはないと考えています。
期間を空けずに染めると、どうなりますか?
正直に書くと、当店で「大変なことになった」という実害が出たことは、あまりありません。気をつけてカラーをしますし、ケアも込みで施術しているためです。少しパサついたかな、という程度のことはあります。
ただし、全体のトーンアップだけは基本的に避けます。
可能性として一番困るのは、縮毛矯正の仕上がりそのものが損なわれることです。せっかくまとまっていた髪が、ばさっとした状態になることがあります。
これは元に戻せますか、と聞かれます。かけ直せば、という話になりますが、かけ直しはまた髪に負担がかかります。完全に元と同じ状態に戻すのは難しいことが多いです。ここも結局、髪の体力──濡らして引っぱったときに元へ戻る力──次第です。
白髪が気になって待てないときは、どうすればいいですか?
正直に書きます。染めてしまうことが多いです。
白髪が伸びてきて気になっている方に「あと1週間待ってください」とだけ言うのは、現実的ではないと思っています。
ただし、必ずお伝えしているリスクがあります。「若葉」──生えてきたばかりの、細くて短い毛です。最近、美容師のあいだでそう呼ばれることが増えています。この若葉には必ず影響が出ます。
そのうえで、色味や明るさを少し調整させていただくことがあります。
染め方としては、リタッチで対応することが多いです。そもそも当店では、毎回全体を染めることはおすすめしていません。
待っている間、カラートリートメントやホームカラーでつないでもいいですか?
基本的には、なしです。なるべく避けていただきたいと考えています。
カラートリートメントの場合
表面に色素が付着して、剥がれずに残ることが多いです。色が抜けてくると、白髪がピンクっぽく、あるいは紫っぽく見えてきます。その状態の上からいつものカラーをしても、狙った色になりません。繰り返していると全体が黒ずんできて、サロンでのカラーで明るさを出しにくくなります。
ホームカラーの場合
市販のカラー剤は、誰が染めてもある程度しっかり染まるように作られています。その分、薬剤のパワーが強めです。見た目以上に髪に負担がかかります。少し暗めのホームカラーを繰り返している方は、中間から毛先がどんどん黒ずんでいく傾向があります。これをサロンでリカバーするのは、簡単ではありません。
両方に共通するのは3つです。
- サロンでのカラーに影響が残る
- 色味が狙えなくなる
- 根元だけを自分で塗るのは、実際には難しい
3つめについて。「根元だけ塗っているつもりなんだけど」とおっしゃる方は多いのですが、毛を見るとわかります。ほとんどの場合、根元だけには収まっていません。
例外として、その日だけ洗って落とせるタイプの白髪隠しであれば、まだ良いと思います。髪の中に色素を入れるものではないためです。
美容室で伝えていただけると助かること
- 縮毛矯正のあと、何回くらい洗って乾かしたか
- カラートリートメントや白髪隠しを使っているか。使っているなら、どんなタイプか
- 明るくしたいのか、落ち着かせたいのか
なお、ここまで書いたことは、あくまで多くの場合の話です。実際には毛質によって、またどこまでを染める範囲とするかによって、考え方は大きく変わります。髪が細いか硬いか、根元がどのくらい伸びているか、リタッチで収まるのか全体に及ぶのか。同じ「縮毛矯正のあとの白髪染め」でも、そこで判断が変わってきます。
縮毛矯正のあとどのくらい空けるか、という質問に、日数だけで答えることはできません。同じ2週間でも、髪の状態は人によって違います。この記事で書けるのは「多くの場合はこうです」までで、ご自身の髪でどうなるかは、実際に見せていただくのが一番早いです。
この記事は「縮毛矯正のあと、白髪染めまでどのくらい空けるか」です。以下は別の記事で書いています。
白髪染めと縮毛矯正を長く続けている髪は、履歴が一人ひとり違います。美容室I’Mでは、カウンセリングで髪の状態を確認したうえで、できること・できないことをお伝えしています。かけるかどうか迷っている段階でのご相談だけでも構いません。
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